こちらは日の丸文庫より1956年に出された佐藤まさあき初期漫画「三番目の扉」（野々村探偵シリーズ2作目ー1956年2月）、桜井昌一初期漫画「仮面の街」（1956年初頭）を収録した「三番目の扉 スリラー 優良漫画」です。ダイヤモンド文庫、1957年あたり。貸本漫画。


ビニールカバー付き。貸本漫画としては比較的綺麗めです。貸本印はなし。


日の丸文庫より1956年に出されたものを再録し、1冊にしたもの。そのため、256ページもの分厚さ。佐藤まさあき初期漫画「三番目の扉」は麻薬密輸団と野々村探偵との対決。コルトの健も登場。怪盗X登場。奪われた魔王の瞳の行方は。熱い冒険探偵もの。


桜井昌一初期漫画「仮面の街」は少年探偵、本間枚九郎が登場するもので、バグダッド組との対決。そして劇画表現にも1歩進めたものとして辰巳ヨシヒロが評価していたもの。その構図は辰巳作品にも影響与え、劇画の可能性の萌芽を見せています（スピレインの作品に感銘し、主人公のマイクハマーをもじったのが主人公の名前）。


良いものですのでお楽しみいただければ、と思います。


ゆうパック、もしくはレターパックプラスでの発送です（分厚いので）。防水対策もしてお送りします。（2022年 3月 21日 21時 30分 追加）追加の写真アップしました。劇画の可能性に熱い夢を見ていた時代のものです。10枚目の画像などまさに劇画ならではの可能性模索していた頃の1枚です（こういう表現に辰巳ヨシヒロ、松本正彦、さいとう・たかをなどもいい刺激受けてました）。