非常に美しく編まれた伊藤仁濟の竹籠（花籠）になります。現在は２代目伊藤仁濟の子の伊藤賢一郎氏（昭和１８出まれ）がご活躍されているようです。 箱の蓋裏に「石田流華道 石田秀翠 好之」の文字が、作品の底裏にも「秀翠 好」の字が見てとれます。石田秀翠のお墨付き、石田秀翠のお気に入り、といったところなのでしょうか・・・？ 初代家元である石田秀翠は石田流華道の創設者であり、明治２１年生まれだそうです。２代目秀翠は昭和１７年（１９４２年）生まれとのことです。 以上の情報や箱の古さなどから考慮すると、本作品にある名前は、２代目伊藤仁濟と初代石田秀翠ではないかと一応推測しますが、詳細はよく分かりません。いずれにせよ、かなり希少な、美術館レベルの作品であろうと思われます。ただし、すべて素人による判断ですので、何かしら誤りがあるかもしれません。 竹籠は特別目立った損傷は見られません。竹筒には汚れやスレ等ございます。それなりに使用されたお品であろうと思われます。 おおよそのサイズは下記のとおりです。多少の誤差はご容赦ください。   【竹籠】 高さ（持ち手含まない）9cm 直径30.5～31.5cm   【竹筒】 高さ5.8cm 外径9.6～10.1cm 内径8.4～8.8cm