高麗時代（または李朝時代）の白象嵌が施された油壺です。手持ちの資料「世界陶磁全集 18 高麗」によりますと、こういった黒釉陶器は実用品として焼造されたもので遺品が少ないそうです。また、白象嵌についても下記記述があり、本品の特徴と一致するように思われます。引用文「世界陶磁全集 18 高麗 189ページ参照」：「素地を彫り込んで文様を浮彫風にあらわし、へこんだ部分に白土を填め込み、凸部に鉄釉を塗って焼いたもので、白土の部分は釉がなく、灰白色である。」ぎこちなくも味わい深い白象嵌の草文、確かに実用品として作られたのだと思わせる歪みのある陶体、経年によるものかはたまた元からそうなのかムラのあるかせた釉調、下記参考資料として掲載した一級品とはことなりますが、個人的にはそれらに匹敵しうる古格を感じます。というのは言い過ぎでしょうか。。。お好きな方どうぞ。
9枚目：韓国国立中央博物館所蔵「青磁鉄彩象嵌雲鶴文瓶（十二世紀後半）」10枚目：大和文華館所蔵「黒釉瓢形瓶（十三世紀後半）」
サイズ：胴径9cm 高9cm ※多少の誤差あります。あくまで目安とお考えください
※貴重な品物ですので安価では手放せません。そのため、入札状況によっては出品を取りやめる場合がございます。※古いもの、人の手に渡ったものであることをご理解のうえ入札してください。※当方では真作保証はできかねます。予めご了承ください。画像からご判断のうえ入札して下さい。